12月の期間限定コーヒー 「エルサルバドル シベリア農園コードブラック」
エルサルバドルは、中央アメリカの中部に位置する小さな国です。九州ほどの面積でありながら、600万人以上が暮らしており世界有数の人口密度の高い国なんです。
「火の国」と呼ばれることもあり、国内には火山が多く存在しています。
そのため、ミネラル分などを多く含んだ豊かな火山性土壌はコーヒー栽培に適した環境となっています。
今回のシベリア農園は、標高約1,400mの高地に位置する小規模農家で、冷涼で過酷な環境にあることから「シベリア農園」と名付けられたそうです。
しかしながらここで生産されるコーヒーは世界が認める品質。
コーヒーの国際品評会であるCOE(Cup of Excellence)の入選常連農園なんですね。
そんなシベリア農園で作られている「コードブラック」。
どこかのスパイ映画とかに出てきそうなエージェントとか極秘資料の呼び名みたいですけど、違いますよ♪
これは、コーヒーチェリーからコーヒー豆を精製する方法の名前なんですね。
通常は、黄色や赤色に熟した時点でコーヒーチェリーを収穫するのが一般的なのですが、
「コードブラック製法」の場合、その名の通り完熟しすぎて黒くなるまで放置します。
木にくっついたまま干しブドウになるみたいなイメージです。
しかし放置と言っても楽なわけではなく、とても手間もかかり生産効率も悪いのです。
しかも木の寿命すら短くしてしまうという大きなデメリットがあるんです。
なので、大きな農園ではまずやらない製法です。
ではなぜそこまでしてこの方法を行うのでしょう?
じつは、コーヒーチェリーの糖度を最大限高めるためなんですね。
実は木から離れた時点で糖度の増加は止まってしまいます。気にそのまま放置することで糖度が増加するというわけなんです。
実の糖度が高くなれば当然コーヒー豆の味にも変化が起こります。
果実を食べた時に感じるような甘さや酸味をしっかり感じられるようになります。
この個性を生み出すためにとても手間のかかる精製方法を行っているのですから、生産者の情熱が伝わってきますね♪
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